「沖縄美ら海水族館」でジンベイザメや海の人気者たちに会ってきた!
沖縄でもっとも有名な水族館と言えば、やはり沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館ですよね。
沖縄美ら海水族館は沖縄本島の北部、本部半島(もとぶはんとう)の先端に位置する海洋博公園という大きな公園の中にあります。
もともと1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会の跡地「海洋博公園」に水族館があったのですが、これが老朽化により閉館となり、2002年11月に「沖縄美ら海水族館」として新たにオープンしました。
美ら(ちゅら)とは、沖縄の言葉で「美しい」という意味です。
私たちが訪れた日は曇り空だったのですが、それでも十分に美しい海が広がっていました。
今回は沖縄に行くならぜひ訪れたい場所「沖縄美ら海水族館」の生き物たち、そしてお得に割引料金で行く方法、営業時間、場所などをご紹介します。
水族館の大きな人気者「ジンベイザメ」
美ら海水族館の人気者といえば、やっぱり最大の魚「ジンベイザメ」です。
大水槽をゆったり泳ぐ姿は、まさに海の王者!といった風格ですが、体長8m以上の巨大な体を維持するための食べ物が、まさかのオキアミ(数センチの小さなエビ)やプランクトン!というのが、好感度の高い理由のひとつかもしれません。笑
2021年に起きた悲しいできごと
実は私たちが美ら海水族館を訪れた2021年4月には、オスとメス2匹のジンベイザメが優雅に泳いでいました。
しかし、その2か月後の6月、13年余り飼育されていたメスのジンベイザメが死亡したというニュースを耳にし、本当に悲しくなってしまいました。
でも!飼育開始から26年で世界最長飼育記録更新中のオスの「ジンタ」は健在です。
ぜひジンタに会いに行ってあげてくださいね。
そして、私たちは旅行中にたまたまジンベイザメの体調管理に携わっている方にお話を聞くことができました。
ジンベイザメも人間と同じように採血をして健康状態をチェックするそうなのですが、その方が水槽に入るとジンタは「血を採られる~!痛いことをされる~!」ということが分かるのか、逃げ回るのだそうです。
なかなか賢いですよね!笑
そしてたまたまそんなシーンの美ら海水族館公式動画を見つけたので、良かったらどうぞ!↓ ↓ ↓
美ら海水族館の仲間たち
さて人気者のジンベイザメを最初にご紹介しましたが、美ら海水族館は4階建ての大きな施設となっており、4Fのゲートからエスカレーターを降りて3Fから入館し、2F→1Fへとまるで海を潜っていくかのような造りになっています。
ジンベイザメは2Fの「黒潮への旅」というエリアにいるため、実は会えるのはだいぶ先となります。
ということでここからは、私が美ら海水族館で見かけた海の生き物たちをルートに沿って少し紹介します。
【3F】サンゴ礁への旅
3Fは沖縄のサンゴ礁の周辺に住む生き物が見られる「サンゴ礁への旅」エリアです。
「サンゴの海」と名付けられた水槽には約80種のサンゴとともにさまざまな熱帯魚が生息しています。
こうしてみると、まるでお花畑にチョウチョが飛んでいるかのようです。(チョウチョウウオだけに?)
「レモンチョウチョウウオ」やブルーの「デバスズメダイ」、鮮やかなピンク色の「ハナゴイ」など、カラフルな熱帯魚たちの饗宴。
カクレクマノミ
イソギンチャクと共生している人気者と言えば、やっぱりあのアニメで一躍スターになった「カクレクマノミ」ですよね。
この日もチョロチョロと可愛らしく隠れながら泳いでいました!
カクレクマノミは沖縄の言葉で「イヌビ」というそうです。
イヌビと言えば、美ら海水族館から車で10分ほどのところに「お食事処 iNUBi(いぬび)」さんという可愛らしくて美味しいカフェレストランを見つけました。
お店の看板のモチーフがしっかりイヌビです!
食レポなどを別のページで紹介していますので、ご興味があれば後ほどご覧になってみてくださいね。
●沖縄で私たちが味わったグルメ「お食事処 iNUBi(いぬび)」の定食が何度でも行きたくなるほど絶品&コスパ最高だった!
「熱帯魚の海」の魚たち
「サンゴ礁への旅」エリアには、もうひとつ「熱帯魚の海」というコーナーがあり、「サンゴの海」とつながった大きな水槽となっています。
ここでは浅い岩場から薄暗い洞窟までが再現されており「サンゴの海」よりワンサイズ大きめの魚たちに会えます。
左の赤っぽい魚は名前不明ですが、真ん中の黄色い魚「ニセカンランハギ」や、縞模様の「ワモンフグ」、後方には「ロクセンスズメダイ」や「チョウチョウウオ」、「ホンソメワケベラ」などが渋滞中!
ヤイトハタ(アーラミーバイ)
水槽から視線を感じ、ふと見てみると…大きな魚が水底で休みながらジーっとこちらを見ていました。
このタラコ唇がチャーミングなオジサンっぽい魚は「ヤイトハタ」(沖縄名:アーラミーバイ)というそうで、ハタの仲間です。
そしてヤイトハタおじさんの手前にチョロチョロしているのがコレです↓
チンアナゴ
大きな人気者がジンベイザメだとすれば、小さな人気者の代表がチンアナゴです。
小さな人気者は、小さな水槽でも特別に展示されていました。
まんまるの目で、穴から出たり入ったりする様子がとってもひょうきんで面白いので、ずーっと眺めていられます。
ちなみに、手前右側のオレンジ色は「ニシキアナゴ」というそうです。
ミズクラゲ
海で出会うと恐怖でしかないのに、水族館で見るとこれほど綺麗な生き物はいないと思えるもの、それはやっぱりクラゲです。
こちらのミズクラゲは、4つの目のような模様(生殖腺)があるのでヨツメクラゲとも呼ばれているそうです。
フワフワと自由に漂う様子は、あくせく働いてばかりの人間としては何ともうらやましく見えてしまいます。
【3F】サンゴ礁への旅エリアには、このほかに「イノーの生き物たち」というヒトデやナマコに触れ合えるコーナーもあるのですが、私たちが行った時期は残念ながら休止中でした。
【2F】黒潮への旅
2Fは「黒潮への旅」エリアです。
回遊魚たちが飼育されている「黒潮の海」という大水槽で、いよいよ“大きな人気者たち”に会えます。
マンタ
マンタ(巨大なエイ)は、ジンベイザメと並ぶ美ら海水族館の人気者です。
ゆったりと泳ぐ様は、まるで大きな鳥が空を飛んでいるかのように見えました。
ただ一口にマンタと言っても、オニイトマキエイ(5~6mくらい)、ナンヨウマンタ(4mくらい)がいて、さらにマンタよりも少し小柄なヒメイトマキエイ(2mくらい)のほか、さまざまなエイの仲間がいたので、素人の私には見分けるのがなかなか難しかったです。
上の写真はおそらく一番大きなオニイトマキエイかと思います。
そして、イルカのように鼻の長いエイも!(名前は不明です)
「エッ!イルカ?」と思ったらヒレや尾の形がエイだったので、かなり違和感がありました。
このようにエイの違いを探しながら見てるのもなかなか楽しいですよ!
このエリアには、沖縄の人々と海のかかわりをハイビジョン映像で見られる「美ら海シアター」や、サメだけの水槽やサメの大きな「歯」などが展示されている「サメ博士の部屋」などもあります。
黒潮探検(水上観覧コース)
次に、黒潮の海の大水槽を上から見られる「黒潮探検」というプログラム(無料)に参加してみました!
アミの下が、先ほど横から見ていた大水槽です。
一部、床が透明になっているところがあるのですが、そこからじーっと下を見ていると、足元をエイやジンベイザメなどがたまに通るので、なかなかの迫力でした。
予約は不要ですが、観覧時間が8:30~11:00、17:30~閉館前まで(入場締切は各15分前)と決まっているので、うまく時間を合わせて行くと、普段はぜったいに見られない角度から生き物たちが見られるのでおすすめです!
そして…この後、1Fの「深海への旅」エリアにも行って、珍しい深海魚やダイオウイカの標本を見て回ったハズなのですが、なぜかまったく写真を撮っていませんでした。苦笑
水族館を出て、マナティー館へ
さて水族館から海側に出て、あらためて建物を見てみると、かなり大きな建物だったことが分かります。
今回は紹介しませんでしたが、レストランや売店などもありました。
マナティー(アメリカマナティー)
水族館を出て海側に進んだところに、人魚伝説のモデルとなったというマナティーが飼育展示されている「マナティー館」があります。
マナティーは、このとおり基本的にはずーっと水槽の底で昼寝(?)しています。
が、たまに息継ぎのためにプカーっと水面に上がってきていました。
野生のマナティーは海草や水生植物を食べますが、ここのマナティーはオシャレ(?)に、レタスを食べているようです。
見ているだけで癒される生き物のひとつですね!
広い敷地内にはウミガメがいる「ウミガメ館」や、イルカを間近で見られる「イルカラグーン」、オキゴンドウやミナミバンドウイルカたちがショーを繰り広げる「オキちゃん劇場」もあります。
ちょうどオキちゃんがショーの練習をしていました。
【お得】美ら海水族館のチケットを安く手に入れる方法
海の生き物たちを思う存分楽しめる沖縄美ら海水族館ですが、入館料は大人が1,880円と意外とリーズナブル。
でも、この入館券をさらにお得に入手できる方法があるのでご紹介します。
1. 「道の駅 許田」or「おんなの駅 なかゆくい市場」で購入する
美ら海水族館にレンタカーで行くなら、途中にある「道の駅 許田(きょだ)」にある「やんばる物産センター」でチケットを買うのがおすすめです。
沖縄自動車道の許田ICからもスグという便利な場所となっています。
ここでチケットを買えば、通常大人1,880円の入館料が→1,600円となります。約15%もお得です!
大人以外のチケットも、もちろん安く買えます!
家族券ともなると30%近くも安くなるので、ご家族で行くなら事前に買っておかなきゃ損!という感じです。
対象 | 通常価格 | 割引チケット(道の駅許田) |
---|---|---|
大人 | 1,880円 | 1,600円 |
中人(高校生) | 1,250円 | 1,100円 |
小人(小中学生) | 620円 | 550円 |
家族券(大人2名+小人2名) | 5,500円 | 3,950円 |
6歳以下 | 無料 | 無料 |
※チケットの有効期間は半年間となっています
※最新情報は道の駅許田公式サイトでご確認ください
道の駅 許田 やんばる物産センター
住所:沖縄県名護市字許田17-1 [地図] |
B級グルメもたのしめる!
道の駅 許田 やんばる物産センター入館券が安く買えるだけでなく、沖縄ならではのB級グルメも味わえます!
人気のサーターアンダギーはいろんな種類があるので、いくつも食べたくなってしまうハズ!
ぜひ食べすぎ注意で楽しんでください♪
●道の駅許田のB級グルメが最高に楽しくて美味しい!人気のサーターアンダギー&かまぼこ&天ぷら&ぜんざいetcで、心もお腹も満たされます♪
2. 「おんなの駅 なかゆくい市場」が県内最安らしい
沖縄本島中部には、産直市場「おんなの駅 なかゆくい市場」があります。
道の駅ではありませんが同じような雰囲気のドライブイン的な場所です。
「おんなの駅」という名前なので、女の従業員さんだけで運営しているのか!?と一瞬思ってしまったのですが、所在地である「恩納村(おんなそん)」の「おんな」でした。笑
そして、なんとここでは、大人料金こそ許田と同じですが、それ以外は10円ずつ許田よりも安く買えるんです!
公式サイトには“県内最安”と書いてあったので、恐らくそうなんだと思います。
ただし、営業開始が朝10時からと少し遅めなので(美ら海水族館の営業開始は8:30~)早朝から美ら海水族館に行きたい場合は、前日までに買っておくか、当日なら8:30から営業している許田の方で買った方が良さそうですね。
対象 | 通常価格 | 割引チケット(おんなの駅) |
---|---|---|
大人 | 1,880円 | 1,600円 |
中人(高校生) | 1,250円 | 1,090円 |
小人(小中学生) | 620円 | 540円 |
家族券(大人2名+小人2名) | 5,500円 | 3,940円 |
6歳以下 | 無料 | 無料 |
※チケットの有効期間は半年間となっています
※最新情報はおんな駅 公式サイトでご確認ください
おんなの駅 なかゆくい市場
住所:沖縄県国頭郡恩納村仲泊1656-9 [地図] |
このほかにも、沖縄県内のファミリーマートでも安く買える(許田やおんなの駅よりは少し高い)というウワサを耳にしましたが、私自身は未確認なのであくまでも情報としてお伝えしておきます。
沖縄美ら海水族館の営業時間・場所・行き方
まずは美ら海水族館の営業時間と休館日をご案内します。
10月~2月 | 8:30~18:30(入館締切:17:30) |
---|---|
3月~9月 | 8:30~20:00(入館締切:19:00) |
休園日 | 12月の第1水曜日とその翌日(木曜日) |
基本的には上記のとおりですが、新型コロナウイルス感染状況や台風の影響などにより変更となる場合があるようですので、行く日が決まったら公式サイトで確認することをおすすめします。
そして、場所は沖縄本島北部の本部町にある「海洋博公園」内にあります。
空の玄関口である那覇からはかなり距離がありますので、主な行き方としては、
- 車(レンタカー)
- バス
- オプショナルツアー
となります。
1. 車(レンタカー)で行く場合
車で行く場合、那覇空港からは高速道路(国道331号経由~沖縄自動車~許田IC下車)利用で1.5時間~2時間(約94km)となっています。
高速道路を利用しなくても行かれますが、プラス1時間くらいかかります。
沖縄の高速道路料金は那覇から許田ICまで乗っても1,000円程度と結構安いので、利用した方が楽だと思います。
許田ICで下車したら、ぜひ「道の駅 許田」に寄ってみてくださいね。
駐車場は北ゲート駐車場がおすすめ!
海洋博公園の駐車場はすべて無料となっています。
ですが!なんとP1~P9まで9つもの駐車場があるのでどこに停めればいいのか迷ってしまうかと思います。
そして美ら海水族館に行くなら北ゲート近くのP7駐車場(あるいはP6)が便利です。
詳しくは海洋博公園の公式サイトで確認してみてください。
沖縄はレンタカーが安い!
実は沖縄はレンタカーが安く借りられます。
私たちはコンパクトカー(ヴィッツ)を6日間借りたのですが、保険(免責補償)込みで1万円台でした。
楽天トラベルでもレンタカーを借りれば楽天ポイントが付くのでおすすめです♪
2. バスで行く場合
空港から美ら海水族館までは、バスで行くこともできます。
恩納・名護のリゾートエリアを経由するバスもありますので、詳しくは海洋博公園の公式サイトで確認してみてください。
3. オプショナルツアーで行く場合
オプショナルツアーを利用すれば、美ら海水族館を含む、沖縄の見どころを手軽に楽しめます。
自分でいろいろ調べたりしなくても確実に連れていってもらえるのもメリットですよね。
お子様・ご年配の方と一緒の場合には特におすすめです。
さて、美ら海水族館をいろいろとご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
思いのほか大都会となっている「那覇」からはちょっと距離がありますが、沖縄本島の北部には名前のとおりの「美ら海」が広がっています。
リゾート感たっぷりで癒されること間違いなしですので、次の沖縄旅行では足を延ばしてみてはいかがでしょうか。