ゆうちょ銀行はメガバンクよりお得で便利

解約なんてもったいない!それでも「ゆうちょ銀行」はお得だった

ゆうちょ銀行

先日、ゆうちょ銀行が2022年1月17日から大幅に改悪されるという情報(こちらを参照)を本ブログに載せたところ

「それなら解約する!」

「ゆうちょ銀行はもう利用しない方がいい!」

といったコメントがたくさん届きました。

 

確かに新たに手数料が導入されたりするのは残念ですが、解約してしまうのはもったいないと私は思っています。

というのも、改悪後もメガバンクと比べればお得だったり便利だったりする点がいろいろとあるからです。

そこで今回は、2022年1月17日以降も継続する、ゆうちょ銀行の5つのメリットをメガバンク3行と比較しながらご紹介したいと思います。

メリット:1 店舗数が圧倒的に多い

私がゆうちょ銀行の最大のメリットだと思っているのが、なんといっても全国に2万4千を超える店舗があることです。

自社のATMだけでも全国で3万2千台以上が設置されていますので、実店舗を構える銀行の中では、ダントツとなっています。

ゆうちょ銀行のメリット
※2022年1月確認時

 

これに対しメガバンク3行はどうなのかというと、三井住友が1003、三菱UFJが800、みずほ銀行が557となっており、ゆうちょの2万4千と比べるとその差は歴然です。

ゆうちょ銀行とメガバンクの店舗数比較

メガバンクは都市部以外は意外と不便

都市部に住んでいる人はなかなか気づきにくいのですが、実はメガバンクの店舗は首都圏などの都市部に集中していて、それ以外の地域となると街の中心部にあるかないかというところも多くなっています。

実際に地方在住の知人は、給与の振込口座がメガバンク指定(会社の本社が東京にあるため)となっているものの、近くに店舗がないため、毎回手数料を払って提携ATMから引き出している、と言っていました。

仮に手数料が110円で週に1回利用した場合、1年で5,000円以上もかかることになりますので、これは相当にイタイ出費ですよね。

 

その点、ゆうちょ銀行なら全国を網羅しているので安心です。

ゆうちょ銀行は全国に店舗あり

特に旅行が好きな方や、出張の多い方、あるいは転勤族の方にとっては、全国どこへ行っても近くに店舗やATMがあるというのは、ゆうちょ銀行の大きなメリットではないでしょうか。

メリット:2 16時まで営業している

意外と知られていないのですが、ゆうちょ銀行の窓口は9時から16時まで営業しています。

一般的な銀行の窓口は9時から15時までですので、ゆうちょ銀行の方が毎日1時間長く営業していることになります。

ゆうちょ銀行は16時まで営業

 

銀行の窓口は特に休日の前後にはとても混み合うことが多く、また当日中に急いで済ませたい手続きがある場合は、この1時間の差による利便性の違いは大きいのでは?と思います。

なお、店舗によっては9時から16時ではなく、10時から17時まで、あるいは11時から18時までというところもあるようですので、詳しい営業時間はそれぞれの店舗で確認してみていただければと思います。

店舗・ATM検索(ゆうちょ銀行公式サイト)

メリット:3 自社ATM(郵便局/ゆうちょ銀行設置)は終日無料

ゆうちょ銀行のATMは、日本全国の主に次のような場所に設置されています。

  • 郵便局・ゆうちょ銀行
  • ショッピングセンター
  • ファミリーマート

 

従来は「駅」や「ショッピングセンター」、「ファミリーマート」などにあるゆうちょATMも無料で利用できましたが、2022年1月17日からは時間によっては手数料が必要となってしまいます。

ただ、郵便局やゆうちょ銀行内にあるATMについては引き続き全時間帯で手数料無料で利用できます

それぞれのATMによって営業時間は異なりますが、基本的に土日や祝日も含め完全に手数料がかからないというのは、ゆうちょ銀行の大きなメリットなのです。

ゆうちょ銀行設置場所

メガバンクとの比較

ではメガバンク3行と比較するとどうなのかといえばこちらのとおりです。

ゆうちょ銀行とメガバンクのATM手数料比較

 

水色の帯となっているのが手数料無料の時間帯ですので、圧倒的にゆうちょ銀行の時間が長くなっているのがわかりますよね。

 

そしてこれは土日祝日で比較するとさらによく分かります。

ゆうちょ銀行は土日祝日でも終日手数料無料ですが、メガバンク3行は三菱UFJを除き無料で使える時間帯はまったくありません。

ゆうちょ銀行がいかにお得なのかが分かりますね。

ゆうちょ銀行とメガバンクのATM手数料比較

【お詫びと訂正】初回公開時に三菱UFJの土日祝の手数料が終日110円となっておりました。正しくは上記のとおりとなります。お詫びして訂正いたします。

ただし硬貨の入出金時は要注意

ゆうちょATM自体は終日無料で使えても、小銭を預け入れたり引き出したりする場合は要注意です。

というのも、ゆうちょ銀行では2022年1月17日以降に小銭を入出金する場合には、硬貨取扱手数料が発生するためです。

これについては、下記のページで詳しくご案内していますので参考にしてみてください。

メリット:4 振込手数料がちょっとお得

ATM利用手数料の次に気になるものといえば、やはり振込手数料ですよね。

仕送りや家賃の支払いなどで振込をする機会も少なくないと思いますので、これについてもメガバンク3行と比較してみました。

ATMを利用する場合

ゆうちょATMから振込手続きを行う場合は、下記のとおりとなっており、残念ながらメガバンク3行と比べて大きな優位性は感じられません。

ゆうちょ銀行とメガバンクの振込手数料比較

むしろ、同じゆうちょ銀行あてでも100円の手数料がかかってしまったり、他行あてについても、金額レンジが3万円以上ではなく5万円以上であることを差し引いても特別に安いわけではありません。

窓口を利用する場合

次に窓口で振込手続きを行う場合どうなるのかというと、同じゆうちょ銀行あてなら金額にかかわらず146円で送金できます。

これはメガバンクよりもだいぶ安い金額なので、ATMが苦手な年配の方にも配慮しているのかな?と感じます。

ゆうちょ銀行とメガバンクの振込手数料比較

ただし、他行あての振込については、窓口を使ってもメガバンクと同等の手数料がかかってしまいますので注意が必要です。

ネットバンキングを利用する場合

ゆうちょ銀行の振込手数料がもっともお得だと感じるのがネットバンキングのゆうちょダイレクトを利用したときです。

同じゆうちょ銀行あての場合、月に5回までは手数料が無料となり、6回目以降も100円で行えます。

ただ、メガバンクの方も同行あては無料なので、このあたりはほぼ互角と言えそうです。

ゆうちょ銀行とメガバンクの振込手数料比較

 

実はゆうちょ銀行のネットバンキングがお得なのは、他行あてに振込を行う場合です。

メガバンクは3万円を境に手数料がアップしますが、ゆうちょ銀行の場合は一律165円となっていますので、振込金額を気にせずに利用できます。

これはゆうちょ銀行に限りませんが、ATMや窓口よりも全般的に手数料がお得なネットバンキングを利用するのが、やはりお得なのです。

メリット:5 紙の通帳が無料で作れる

実はメガバンク3行のうち、みずほ銀行と三井住友銀行については2021年のある時期から新規口座開設分から紙の通帳の発行に手数料がかかるようになりました。

また、そもそも紙の通帳を発行しないことを基本としていた三菱UFJ銀行ですが、こちらも新たに有料化が導入されるという発表がありました(2022/1/14追記)。

銀行名 みずほ銀行 三井住友銀行 三菱UFJ銀行
対象口座 2021年1月18日
新規口座開設分から
2021年4月1日
新規口座開設分から
2022年4月1日
新規口座開設分から
対象年齢 70歳未満 18歳~74歳 70歳未満
手数料額 1,100円(繰り越し時も対象) 毎年550円(2月8日) 毎年 550円

 

みずほ銀行の場合、初回発行時に1,100円かかるだけでなく、通帳を繰り越すたびにこの金額が必要となります。

そして、三井住友と三菱UFJの場合はなんと毎年550円ずつかかってしまうんです!

普通預金の利息なんて無いに等しい(0.001%=100万円預けても10円)このご時世に、毎年550円ずつ取られてしまうというのは結構な負担ですよね。

 

これらを踏まえると、就職した会社の給与の指定口座がメガバンクとなっていて、新規に口座開設が必要な場合などは紙の通帳を発行せずに、Web通帳にしてしまうのがおすすめです。

ネットバンキングがおすすめ

ゆうちょ銀行は無料!(今のところ…)

さて、これに対しゆうちょ銀行は、今のところ紙の通帳も無料で発行できます。

紛失時の再発行には1,100円かかりますが、繰り越す場合も今のところ無料となっています。

ゆうちょ銀行の場合、キャッシュカードがなくても通帳だけでATMからお金を引き出せる、いう他の銀行にはないメリットがあるので、本来は通帳を持っている方が便利なのですが、この先いつまで無料で通帳が持てるのかも分かりません。

 

そのため、可能なら今のうちから無通帳口座の「ゆうちょダイレクトプラス」にしておくのがおすすめです。

ゆうちょダイレクトプラスの場合、明細が最大20年間保存されますので、通帳よりも簡単に古い履歴まで確認できるようになります。

ゆうちょダイレクトプラスが便利

このように、ゆうちょ銀行にはメガバンクにはないメリットがいくつもあります。

また、どうしてもかかってしまう他行への振込手数料も、次の方法を利用すれば解決できるんです!

他行への振込手数料問題もこれで解決!

ネットバンキング(ゆうちょダイレクト)を利用しても、1回につき165円はかかってしまう他行への振込手数料ですが、実はネット銀行の「楽天銀行」と連携することで無料で振込できるようになります。

エッ!なんで楽天銀行が登場するの?と思われたかもしれませんが、次のような手順で行うことにより、楽天銀行から他行への振り込みが最大3回/月まで無料となるのです。

他行への振込手数料を無料にするには?
  1. 楽天銀行と楽天証券の口座を開設しマネーブリッジの設定をする
  2. ゆうちょ銀行➡楽天銀行へ楽天証券の機能を使って無料でお金を移動する
  3. 楽天銀行の「ハッピープログラム」のステージを「VIP」まで上げて手数料無料回数を増やす
  4. 楽天銀行から他行へ無料で振込を行う

     

    実は1.のマネーブリッジを設定することで、楽天銀行の普通預金金利が0.1% ※1(←メガバンクやゆうちょ銀行の100倍!!)にアップする!という隠れたメリットも!

    ※1 2022年4月以降は300万円まで0.1%、それ以上は0.04%となります

    このあたりの詳しい内容は下記ページでそれぞれご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

    ★楽天銀行と楽天証券の連携(マネーブリッジ)とゆうちょ銀行➡楽天銀行へ資金移動する方法

    ★楽天銀行の「ハッピープログラム」のステージを「VIP」まで上げる方法

     

    銀行とは本来、自分のお金を守って増やすために利用するものです。

    それなのに、さまざまな名目の手数料で知らず知らずのうちにお金を減らされてしまうのでは本末転倒ですよね。

    銀行も経営が厳しい中、手数料導入はいたしかたないことかも知れませんが、私たち利用者もなんとか知恵を絞ってこれからも銀行とうまく付き合い、お金を守って増やしていきたいものですね。