エッ!!「¥」が「円」じゃなくて→購入価格が20倍に!その理由とは?
このところ国民生活センターに
「ネット通販で商品を購入したら20倍も高く請求された」
という相談が増えているそうです。
購入者は「¥1,680」と表示されていたため、当然「1,680円」だと思って購入したものの、実際には「¥」=中国通貨の「元」(1円=約20円)だったということで、約20倍の約3万3,000円も請求されてしまったのだとか!
これは中国人民元は英語で「YUAN」と表示されるため、通貨記号が日本円と同じ「¥」という記号で表示されることによる落とし穴です。
ただもちろん、日本語で日本人を対象としている通販サイトの場合「特定商取引法」を順守する必要があるため、こういったサイトは違反サイトです。
もっと言ってしまえば、恐らく初めからそれを狙った詐欺サイトだった可能性も高いと考えられます。
そして、今回のケース以外にも詐欺サイトや偽サイトは思った以上に増えていますので、ぜひこれからご紹介する内容を参考にして、自分自身で偽サイトを見分けるポイントを押さえておいていただければと思います。
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3カ月間で2万8千以上の偽サイトが発見される
一般財団法人の日本サイバー犯罪対策センターが2022年6月から8月に、日本語の偽のショッピングサイトの独自調査を行ったところ、合計28,368件の偽サイトが発見されたそうです。
2022年 | 件数 |
---|---|
6月 | 9,364 |
7月 | 10,104 |
8月 | 8,630 |
合計 | 28,368件 |
出典:一般財団法人 日本サイバー犯罪対策センター(JC3)脅威情報
そしてそんな偽サイトの広告が、Googleの検索結果やインスタ上に載っていることがあるのをご存じでしょうか。
Googleやインスタに広告を載せるには審査があるのですが、たまに審査をすりぬけてしまうことがあるようなのです。
ただ、よく見てみると偽サイトには必ずおかしな点がありますので、今回はそれを見分けるためのポイントを8つお伝えします。
偽サイトを見分ける8つのポイント
これからご紹介する偽サイトを見分ける8つのポイントですが、全部に当てはまらなくても、いくつか当てはまれば偽サイトの可能性が高いと言えます。
明らかに「問題なし!」という確証がない限り、そのサイトは利用しないのが無難です。
Check:1 価格が相場よりも極端に安い
偽サイトの一番の特徴として、商品が相場よりもだいぶ安く販売されている、ということがあります。
たとえば公式サイトでは10万円の新品のブランドバッグが、たったの1万円で買えるといった感じです。
このように中古品やアウトレット品ではなく、新品が相場よりも極端に安く売られている場合は、かなり怪しいサイトと言えます。
特に、公式サイトで売り切れになっているアイテムなど、入手困難な商品が載っていたりするのも偽サイトの特徴のひとつです。
ずっと欲しかったアイテムが格安で買える!なんてことがあると、つい注文したくなってしまいますが、それこそ偽サイトの思うツボです。
安さで釣られて注文し、商品の代金を支払ったものの、待てど暮らせど商品は届きません。
初めから商品を送るつもりは毛頭ない、典型的な詐欺だからです。
ということで、1つ目のポイントをまとめるとこちらのとおりです。
- 新品なのに相場より極端に安い
- 入手困難品が普通に販売されている
安さだけで飛びつかずに、本当に買っても大丈夫そうなのかを冷静に判断することが大切です。
Check:2 日本語が不自然
いくら巧妙に作られている偽サイトでも、よく見ると日本語が不自然だったり、漢字が日本では普段使わない中国語の簡体字だったりすることがよくあります。
これは外国人が偽サイトを作ることが多いためで、どうしても細かいところにボロが出るようです。
でも、利用者にとってはこれも偽サイトだと見抜くための重要なポイントのひとつですので、商品情報だけでなく、購入ガイドページ等もしっかり見てみることをおすすめします。
2つ目のポイントをまとめるとこちらのとおりです。
- 不自然な日本語(文法ミスなど)
- 簡体字(中国語の漢字)の使用
ただ最近は日本語が自然な偽サイトもあるので、これだけで判断しないようにしてください。
Check:3 記載内容に統一性がない
日本語の表記と同じくらいよく確認したいのが、各ページに書かれている内容です。
なぜなら偽サイトの場合、各ページに記載されている内容に統一性がないことも多いからです。
たとえばトップページには「5,000円以上で送料無料」と書いてあるのに、別のページには「8,000円以上で送料無料」と書いてあったりします。
商品情報はしっかりパクッていても、細かい部分まではどうやら気にしないようです(苦笑)
ただこのようなバラツキは、正規のサイトではまずありませんので、やはり偽サイトを疑う必要があります。
3つ目のポイントをまとめると、こちらのとおりです。
- 記載内容に統一性がない(ページによってバラツキあり)
送料無料に限らず、お届け予定、営業時間、支払方法などについても、ページによって書いてあることがまちまちの場合は要注意です。
Check:4 支払方法が銀行振込のみ
正規のサイトで注文する場合、支払方法はクレジットカードやコンビニ振込など、複数の方法から選べますよね。
でも、偽サイトの多くは銀行振込(前払い)のみとなっています。
これは犯罪が発覚しないうちに、さっさとお金だけ手に入れて逃げたいからにほかなりません。
また一部の偽サイトでは、換金しやすいという理由から、銀行振込のほかに電子マネーやギフト券が選べる場合もあるようです。
そして銀行振込の場合、振込口座がそのショップの法人名義ではなく、個人名義になっていることも多いようです。
それなりの規模のネットショップで、振込口座が個人名義ということはあり得ませんので、ここで入金を思いとどまる必要があります。
クレジットカード払いが選べるものの
中にはクレジットカードが選べる偽サイトも存在します。
これは個人情報と一緒にクレジットカード情報も盗んで悪用することが目的と考えられますのでさらに悪質です。
しかもクレジットカードを選んだはずなのに、実際に注文を行うと勝手に銀行振込に変えられてしまうというケースもあるようです。
クレジットカード情報とお金、どちらも盗んでやろうというわけです。
さて、4つ目のポイントをまとめると、こちらのとおりです。
- 銀行振込しか選べないことが多い
- 電子マネー・ギフト券が選べることもあり
- クレジットカードを選んでもなぜか銀行振込に変えられてしまう
とにかく早くお金をだまし取ろうという魂胆が見え見えですので、絶対に不用意に入金しないよう気を付けてください。
Check:5 良い口コミしかない
ネットショップを利用するときに多くの人が参考にするのが口コミですよね。
本物のショップであれば、たとえ良い商品であっても、高評価だけでなく中には低評価だったり普通の口コミもいくつかはあるものです。
これに対し偽サイトの場合は、星5つや4つの良い口コミばかりになっていることが多く、明らかに不自然なのです。
特に、「すぐに届いた」「安くてお得だった」「また買いたい」など、多くの利用者が気になる部分についての良い口コミが多いのも特徴です。
もちろん、評価も口コミもまったくのデタラメです。
5つ目のポイントをまとめるとこちらのとおりです。
- 良い口コミばかり並んでいる
- 「すぐ届いた」「安い」など、利用者が気になる点が高評価となっている
どの商品を見ても良い口コミしか書かれてなかったら、要注意です。
Check:6 住所や電話番号がおかしい
ネットショップを運営する場合「特定商取引法に基づく表記」という形で運営会社の情報を掲載することが法律で義務付けられています。
普段はわざわざ見ることもないページかもしれませんが、そのサイトに少しでも違和感を感じたら必ず見てみることをおすすめします。
このページで特に確認したいのが、電話番号と住所です。
電話番号が携帯番号
大手が運営するネットショップなのに電話番号が携帯の番号になっていたとしたら、どう思われますか?
明らかにおかしいですよね。
企業が運営しているネットショップの場合、通常は次のいずれかになることがほとんどです。
- 一般電話
- フリーダイヤル(0120-)
- フリーコール(0800-)
- ナビダイヤル(0570-)
それが「携帯番号」になっているというのは、だいぶ怪しむ必要があります。
問い合わせ先がフリーメールアドレス
大手のネットショップであれば、問い合わせ先のメールアドレスには自社のドメインのものを使用するのが一般的です。
これが誰でも簡単に作れる(削除できる)フリーメールアドレスになっているとすれば、これも怪しいポイントのひとつです。
住所が架空の可能性
ネットショップの所在地(住所)については、一見問題ないように見えても、実際には架空の住所である場合も少なくありません。
そのため、住所をコピーしてGoogleマップで検索してみることをおすすめします。
その場所が正しく表示されれば問題ありませんが、実在しないことが判明したり、ときには海の上だったり(!)することもあるからです。
さて、6つ目のポイントをまとめるとこちらのとおりです。
- 電話番号が携帯番号
- メールアドレスがフリーメール
- 住所が架空の可能性(Googleマップで要チェック)
Check:7 カテゴリの分類がおかしい
偽サイトでよくあるのが、商品のカテゴリの分類がおかしいというものです。
たとえば「バッグ」のカテゴリにまったく関係のない商品(時計や仏壇、宝石など)が並んでいたら、これはアウト!!と思って間違いないはずです。
とにかく元の価格が高い物を並べて、それをいかに安く販売しているかを見せることにより、ひとつでも多く注文させてお金をだまし取りたいわけなのです。
このように商品のカテゴリ分類がめちゃめちゃになっていれば、だいぶ怪しいサイトと言えます。
7つ目のポイントをまとめるとこちらのとおりです。
- カテゴリ分類がおかしい
(例)バッグのカテゴリに関係のない品物が載っている等
Check:8 URL(ドメイン)がおかしい
偽サイトは、正規のサイトをパクって作られていることが多いのですが、よくよく見ると正規のサイトとはURLが異なります。
たとえば、日本のアマゾンであれば「amazon.co.jp」が正規のドメインとなりますが、偽サイトの場合はこれによく似たドメインが使われることがあります。
自分で
「このURLは偽物だ!」
と気づければベストなのですが、そもそも正規サイトのURLを知らなければ残念ながら気づけません。
そこで活用したいのが、BBソフトサービス株式会社が提供している詐欺サイトチェッカーというサイトです。
詐欺サイトチェッカーの使い方
詐欺サイトチェッカーの使い方はとても簡単で、あやしいと感じたサイトのURLをコピーして貼り付けて、チェックボタンをクリックするだけです。
もし詐欺サイトであればこのような画面が表示されますので、絶対に利用してはいけません。
ただ、こちらのように「危険なwebサイトとして報告されていません」という画面が出た場合は、とりあえず詐欺サイトの判定ではありません。
ただ完全にセーフというわけでもないのです。
なぜならこのページで詐欺サイトとして判定できるのは、この会社が独自に作成したブラックリストにすでに載っているものだけなので、新しくできたばかりでリストに載っていない詐欺サイトは、まだ危険なwebサイトとして判定されないからです。
詐欺サイトチェッカーの判定結果は上記の2つのいずれかとなりますので、あくまでも詐欺サイトを見極める目安として利用するのがおすすめです。
8つ目のポイントをまとめると次のとおりです。
- URLが正規サイトとは異なる
- 怪しければ詐欺サイトチェッカーで確認してみる(あくまでも目安)
もし偽サイトの被害に遭ってしまったら
さて偽サイトの見分け方を8つご紹介しましたが、どんなに気を付けていても、被害に遭う可能性はゼロではありません。
そこで、もし偽サイトの被害に遭ってしまったらどうすればいいのかを最後にご紹介します。
早急に警察・消費者センターに相談する
偽サイトの被害に遭ってしまったと思ったら、被害状況をまとめたうえで、下記の警察の相談窓口、または消費者センターに早めにご相談ください。
偽サイト被害の相談窓口
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これはできるだけ早く行うことが大切です。
なぜならご自身が相談したことにより警察が動くと、詐欺に使われた銀行口座の凍結が行われ、残高がまだ残っていれば、そこから代金が戻ってくる可能性もあるからです。
また、ご自身の詐欺被害を報告することにより、新たな被害を未然に防ぐことにもつながります。
偽サイトを見分けるポイントまとめ
そうは言っても、偽サイトの被害に遭わないようにすることがやはり一番重要です。
こちらの8つのポイントをしっかり頭に入れて、いくつかでも当てはまりそうなネットショップであれば、注文を控える方が賢明です。
偽サイトチェックポイント
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ぜひ詐欺師なんかに負けない賢い消費者となって、これからも安全に楽しくネットショップを利用していきましょう!