クアロア牧場ってどんなところ?
ハワイ オアフ島と言えば、ワイキキビーチ周辺にそびえ立つ高級ホテルや大型ショッピングセンター、片側2~3車線の広い幹線道路など、ちょっと都会的なリゾートをイメージしますが、
ワイキキを少し離れると、まだまだ手つかずの自然がたくさん残っていることに驚かされます。
オアフ島の北東に位置するクアロア牧場(クアロア・ランチ)もそのひとつで、自然を活かしたさまざまなアクティビティが楽しめることで、観光客に大人気となっているんです!!
牧場・・・と呼ぶには広すぎる!!
日本で牧場と言うと、牛や馬などが柵の中で飼われている観光牧場を思い出す方が多いと思いますが、クアロア牧場の規模はそういった牧場とは比較にならないほどとんでもない広さです。
「クアロア牧場の広さは4,000エーカーで・・・」
とガイドさんが説明してくれましたが、ピンとこなくてきょとんといていると、
「東京ドーム450個分、およそ500万坪です。」
と日本人にもわかりやすく(?)言い換えてくれました。
なるほど、とにかく広大なんだということがわかりました。
コオラウ山脈(Koʻolau Range)のふもとに位置するクアロア牧場は、その雄大な自然を活かして「ジュラシックパーク」や「ゴジラ」をはじめとする多くのハリウッド映画や、「LOST」などのTVシリーズのロケ地としても利用されています。
そんなクアロア牧場ってどんなところ?
どんなアクティビティがあるの?
など、私たちの実体験を交えながらご紹介してまいります!
クアロア牧場のアクティビティの種類は?
クアロア牧場では次のようなアクティビティが用意されています。
- 乗馬
- 四輪バギー(1名乗り、5名乗り)
- 映画ロケ地めぐり(映画やテレビのロケ地をバスでゆっくり巡る)
- ジャングル エクスペディション(クアロアにまつわる神話などを聞きながらハキプウ山の密林をジープで駆け抜ける)
- オーシャン ボヤージ(カタマランボートに乗ってカネオヘ湾を巡るクルーズ)
- テイスト オブ クアロア(トロリーに乗車しハワイの農作物について学びながら園内を巡る)
- シークレット アイランド(クアロア・ランチ所有のプライベートビーチで遊ぶ)
- ジップライン(ワイヤーを滑車で滑り降りる)
- カヤックツアー
- eBike アドベンチャー(オフロード用電動アシスト自転車で園内をめぐる)
- ファームトウテーブルツアー
これらのアクティビティを個々に予約することもできますが、いくつかのアクティビティとワイキキからの往復送迎を組み合わせたプランが利用しやすいため人気となっています。
私たちも現地オプショナルツアーの大手ベルトラ(VELTRA)のツアーを利用したのですが、これがとてもラクチンで便利でした!!
アクティブ派に人気のツアーはコレ!
アクティブに楽しみたい!という方に人気となっているのが、乗馬、四輪バギー、ジップラインが体験できるツアーです。
仮に自分でアクティビティをチョイスした場合、各アクティビティの開始や終了時間を計算しながら工夫して組み合わせなければならないのですが、
ツアーではそれも考慮してプログラムが組まれているのが一番のおすすめポイントです。
つまり自分であれこれ考えなくても楽しめる!ってわけなんです。
レンタカーなどで自分で行く場合(=現地集合)は、ワイキキからの往復送迎料金はかかりません。
また、すべてのプランにビュッフェスタイルのランチが付いていますのでお昼の心配もご無用です!
ただ、アクティビティごとに対象年齢が異なり、また子ども料金が設定されている場合もありますのでご予約の前に必ず上のページにてご確認くださいね。
とっても楽しそう(怖そう?)「ジップライン」の様子
映画ファン&お子様づれに人気のツアーはコレ!
映画や米国のTVシリーズが好きな方には、映画ロケ地めぐりを含むツアーがおすすめです。
また、乗馬や四輪バギーなどのアクティビティは年齢や身長制限がありますが、「映画ロケ地めぐり」を中心としたツアーなら、お子様(3~12歳)でも参加できます。
アクティブ過ぎないため、親子3世代旅行などご年配の方が同伴の場合にもおすすめですよ!
そして、映画&TVシリーズファンの私たちが参加したのもこちらのツアーです!
内 容 |
・映画ロケ地めぐり ・ジャングル エクスペディション ※1 ・テイストオブクアロア |
※1 0~2歳の幼児をお連れの場合は「オーシャンボヤージ」となります。
それではいよいよ私たちの体験談をご紹介してまいります!
体験記1 「映画ロケ地めぐり(1.5時間)」が興奮の連続だった!!
早朝7時からバスに揺られること約50分、ワイキキ周辺とはまったく異なる自然豊かな表情を見せるクアロア牧場に到着です!
簡単なコース説明などがあったあと、1つ目のアクティビティ「映画ロケ地めぐりツアー」の出発地点に向かいます。
何を隠そう、パラ子もヒデキもジュラシックパーク&ジュラシックワールドのファンなのです。
そのロケ地にこれから行かれると思うとワクワクが止まりません!
だから出発を待ってる間から、恐竜の顔のレプリカの前でこのテンションです!(大根役者の迷演技)
大きなバスで出発!
このツアーは英語ガイドなのか日本語ガイドなのかでバスが分かれていました。
私たちはこちらの窓ガラスのない大きなバス(日本語ガイド付き)に乗って出発です!!
運転手兼ガイドさんは、日本に居たことのあるという笑顔が魅力的なハワイ人のお姉さん。
日本語で一所懸命楽しくガイドをしてくれます。
キッシング・ゴリラ?
クアロア牧場の面積の半分を占めるという「カアアヴァ渓谷」をバスでどんどん進むと、いつ恐竜が飛び出してきても不思議ではない、という世界が広がっていきます。
するとガイドさんが
「あちらに見えるのが、キッシング・ゴリラです。」
と言いました。見ると2頭のゴリラが・・・・
いえ、本物のゴリラじゃなくて・・・ホラ!
2つの岩が、まるでゴリラがkissしているような感じに見えるのです。
ここはシャッタースポットのひとつだそうです。(インスタ映えするかは不明ですが)
謎のモアイ登場
バスがさらに進むと草原に謎のモアイ像が出現。
これは映画ではなくナショナルジオグラフィック(TV番組)で、イースター島のモアイ像がどうやって運搬されたのか?についてその方法の検証実験を行ったときのモアイ像だそうです。
その様子の動画をYouTubeで見つけました!
なるほど、モアイがテクテク歩いています。笑
そして、ジュラシックパークの「倒木」が登場!
(ここから少しマニアックな内容になります。)
突然ですが、あなたはジュラシック・パーク(1作目)の次のシーンを覚えてますか?
草原を駆け抜けるダチョウのような恐竜「ガリミムス」の群れを、グラント博士たちが倒木に隠れて見ていたら、そこに突如Tレックス(ティラノサウルス)が現れて・・・という有名なシーンです。
こちら動画の7分10秒~24秒あたりのシーンのことです。
前置きが長くなりましたが、そのときグラント博士たちが隠れていたのがこちらの倒木なんです!
場所こそ撮影しやすいところに移動したそうですが、あの映画に出ていたホンモノの木だそうです。
実はここは映画ロケ地めぐりツアー最大の撮影スポットとなっており、全員でバスから降りて写真を撮る時間が確保されています。
そして、ガイドさんが全員にこんなトリック写真を撮ってくれるんです。
どうやって撮ったのか種明かしをしてしまうと・・・
こういったTレックスのフィギアをカメラのレンズの前において映り込ませて、撮ってくれるんです。
これだけでジュラシックパークの世界を手軽に再現できちゃうわけですね。グッドアイディア!!
実際に、自分で恐竜のフィギアを持ってきて撮影していた方もいらっしゃいました。
これは本当にいいアイディアだと思ったので、次に行くときは持ち物リストに加えたいと思いま~す!笑
さてここからはダイジェストでご紹介します。
ゴジラの足跡
え?バンカーだと思いました?・・・それはゴルフのやりすぎですよ!
ゴジラの足跡は全部で3つありました。前方に移っているのが3つ目です。
「キングコング髑髏島(どくろとう)の巨神」のロケ地
映画を見た人は「アッ!」と思ったことでしょう。
残念ながらまだ見てなかった私たちは、これから見て勉強しようと思います!
ジュラシック・ワールドに登場したジープ
クアロア牧場内には第二次世界大戦中に使用した弾薬庫(バッテリー・クーパー)があり、今はTVドラマの「LOST(ロスト)」や「Hawaii Five-O(ハワイ・ファイブ・オー)」の撮影に使ったセットや、ポスターなどが展示されています。
その入り口にはジュラシックワールドで使用したジープが展示されており、誰でも自由に乗って撮影することができます。
クアロア牧場で撮影された作品としてはこのほかに「ジュマンジ」、「マイティージョー」、「ベスト・キッド2」、「ティアーズ・オブ・ザ・サン」、「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」、などがあります。
そしてアダム・サンドラーとドリュー・バリモア主演の「50回目のファーストキス」がガイドさんのイチオシ!ということなので、ぜひ近々見てみたいなと思います!
この映画ロケ地めぐりツアーは、ハリウッドファンにはたまらない内容です。
ジュラシック・パークやジュラシック・ワールドだけでも見てから参加すると、かなりその世界に入り込んで楽しめるはずですよ!
体験記2 「ジャングル エクスペディション(1.5時間)」がワイルドだった!!
この日2つ目のアクティビティは、ジャングルエクスペディション(ジャングル探検)です。
ジャングルエクスペディションは、映画ロケ地めぐりとは反対の方面のハキプウ⼭の密林を車で探検するツアーです。
映画ロケ地めぐりのゆっくり進むバスとは違い、専用の車両でオフロードをガンガン進むので実にワイルドです。
だから、シートベルトの着用が必要となります。
またこちらのツアーは日本語ガイド付きではなく、欧米の方たちと一緒のため英語のガイドとなりますので悪しからず。
(たまに聞き取れる英語がうれしかったりして・・・)
ジャングル感あふれる道を進む
ジャングルエクスペディションというだけあって、南国らしい木々が生い茂るデコボコ道をけっこうなスピードで進みます。そして揺れます。
3歳未満のお子様が参加できない理由がよ~くわかります。苦笑
細身の女性のドライバー(兼ガイド)さんなのに、坂道だってブンブン飛ばしますので、なかなか迫力がありますよ!
そういった意味では、お子様向けというよりはちょっと刺激をもとめる大人向けの探検アクティビティって感じです。
ただ、車酔いをする方や腰痛持ちの方にはちょっと厳しいかも、です。
四体のティキ(TIKI)
デコボコ道を進んで行くと、四体のティキ(TIKI)像が見えてきます。
ティキはハワイ(ポリネシア)の神話に登場する守り神で、戦いの神、農業の神などそれぞれの神様がいるそうです。
インドミナス・レックスの檻が登場!
ジャングルを抜けてちょっと開けた場所に出ると・・・
ジャーン!!
このツアーの見どころ、ジュラシックワールドのセットが現れます。
正確にはジュラシックワールドの中で、DNA操作によって誕生した架空の凶暴な恐竜「インドミナス・レックス」が入れられていた檻です。
クルマでここを通り抜けるのですが、そのときにジュラシックワールドの音楽や恐竜のうめき声のBGMがかかるため、臨場感がいっそう高まりました。
この入り口の裏側には、インドミナス・レックスの鋭い爪痕もくっきり残っていて、ちょっと生々しかったです。
絶景スポットで撮影タイム
このツアーは何しろデコボコ道をひたすら進むものですから、写真がなかなかうまく撮れません。
そんなこちらの気持ちを察してか?途中の絶景スポットでは全員が車から降りて、休憩がてらの写真撮影タイムとなります。
ガイド兼ドライバーさんにお願いすると撮ってくれます。
私たちが撮ってもらった写真です。
この後は来た道を戻ったのですが、以降の写真はボケてて使いものにならず、このツアーの写真は以上です。
なんせ、ホントに揺れるのです。
でもそれがワイルドな「ジャングル探検」の醍醐味のひとつなんだと思います。
たっぷり密林探検を楽しませていただきました!!
体験記3 「テイスト・オブ・クアロア(1.5時間)」が美味しかった!
ランチタイムを挟んで、午後のアクティビティはテイスト・オブ・クアロア・ファームツアーです。
このツアーは、ガイドさん(日本語)の説明を聞きながらクアロア牧場所有のトロピカルガーデン内をトロリーでのんびりと巡る癒し系のツアーとなっています。
午前中のジャングル探検でちょっと疲れていた私たちにはピッタリでした。
こちらのガイドさんのお話(時にブラックジョークを交えて)がとても面白く、パラ子はニヤニヤしながらトロリーに揺られておりました。
トロピカルガーデンはクアロア牧場から一度公道(カメハメハ・ハイウェイ)に出て、1.7キロメートルほど離れた場所にある広大な敷地のガーデンです。
ガーデン内には、サトウキビ・バナナ・パパイヤ・パンの実・コーヒー・マンゴー・カカオ・ノニ・パイナップルなど、
ありとあらゆる南国のフルーツが育てられており、見ていると食べたくなってしまいます。
ランチの後でよかったです。
ハワイ産のパイナップルは貴重品?
ガイドさんのお話でとても興味深かったのは、ハワイのフルーツの代表とでも言うべきパイナップルが、今はハワイでは昔ほど多く生産されていない、というものです。
パイナップルは植えてから収穫までに数年かかるそうで、土地代や人件費の高いハワイではそれでは割に合わないということで、最近は値段の安いフィリピンからの輸入が増えているのだそうです。
ではハワイの農家の人たちが、最近は何を多く育てているのか?
というと、ホテルやウェディングなどで需要が多く値段も高いトロピカルフラワーなのだそうです。
またまたジュラシックワールドのロケ地(ロケ池?)
トロリーでどんどん進んでいくと、古代ハワイの大きな養殖池(モイリ池)にたどり着きます。
この池ではジュラシックワールドのこちらのシーンが撮影されたそうです。
そうです、海獣モササウルスの捕食シーンです(CGも使われています)。
余談ですが、朝からこれでもかとジュラシックワールドのロケ地を巡ったため、
パラ子&ヒデキはハワイからの帰りの飛行機の中で二人してジュラシックワールド/炎の王国を見てしまいました。笑
神聖なウエディングスポットがあった
モイリ池のほとり「ハレ・ナネア(Hale Nanea)」は、実はガーデンウェディングの人気スポットなのだそうです。
ハレ・ナネアとは「お祝いの家」を意味します。
この日も地元のカップルが結婚式の準備をしていました。
このツアーの目玉は試食タイム!
なにしろこのツアーの名称は「テイスト」オブクアロアですからね、味わうものがちゃんと最後に用意されているんです。
それがトロピカルフルーツなどの試食タイムです。
トロリーから降りて、用意された試食コーナーへ行くと、マカダミアナッツ、スターフルーツ、バナナ、ポイ(タロイモを蒸してすりつぶしたもの)、ここで養殖されている魚の燻製などの試食ができます。
こちらはスターフルーツです。
断面が星型なのでその名前がつきました。味は微妙に酸味のあるアッサリ味です。
私たちが一番気に入ったのが、マカダミアナッツ(生)です。
マカダミアナッツは世界一固い殻をもつ木の実なのだそうで、専用の殻割り器を使わないとなかなか割れません。
専用の殻割り器を使ってさえも、一度で割れないことがありました。
私たちは生のマカダミアナッツというものを初めて食べたのですが、ロースト済みのものとの違いにビックリ!
歯ごたえもローストしてあるものよりしっとりソフトで、そして甘い!
優しい甘さが最高に美味しいのです。
「生のマカダミアナッツは甘くておいしい。」
これが、このツアーで一番勉強になったことのような気がします。
まとめ
クアロア牧場はハワイ(オアフ島)の大自然を楽しむのには最高のスポットです!
動物と触れ合ったり、広大な草原を乗り物で走ったり、トロピカルフルーツを味わったり、
「ハワイってやっぱりいいなぁ!」
とあらためて感じられるはず。
大人も子どもも一緒に楽しめるすてきな場所ですので、自分たちにあったアクティビティをチョイスしてぜひ楽しんでくださいね。
なお、服装は長ズボン(ジーンズなど)と、スニーカーというスタイルがおすすめです。
帽子&サングラスもあると便利です。
それではお友達同士、ご家族みんなでクアロア牧場をたっぷり楽しんでみてくださいね。