aloha
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一番知られているハワイ語「アロハ」とは?

ハワイ語で誰もが一度は耳にしたことがある言葉と言えば、やっぱり…!

アロハ(ALOHA)ですよね。

aloha

 

ハワイの挨拶として知られている「アロハ」ですが、実は挨拶以上の特別な意味があったんです!

そこで今回は想像以上に奥深く、心温まる「アロハ」についてご紹介したいと思います。



 

アロハで伝えるさまざまな思い

アロハは日本語の「こんにちは」という意味でよく使いますが、ほかにも30以上の意味があり、たとえば次のようなシーンでも使われています。

別れの言葉として

アロハは別れの際に「さようなら」の意味でも使われます。

友人や家族との別れ際に「アロハ」という言葉を交わすことで、愛と感謝を込めた別れの挨拶として用いられます。

お礼の言葉として

アロハは感謝の気持ちを表す「ありがとう」の意味でも使われます。

他人が親切にしてくれたり助けてくれた場合には親愛の気持ちも込め、「アロハ」という言葉を使ってその感謝の気持ちを伝えることがあります。

願い事の言葉として

アロハは、幸福や成功を願う際にも用いられます。

特に卒業式、結婚式などの大切なイベントや、新たなビジネスのスタートなどの際に、良い結果を願うために「アロハ」を使って祈りを込めます。

賛美の言葉として

ハワイの伝統などに対して賛美の意を表す際にも「アロハ」が使われます。

たとえばハワイの美しい風景や素晴らしい文化に対して「アロハ」を使って称賛します。

 

このようにアロハは単なる「挨拶」というだけでなく、愛情、尊敬、平和、思いやりなど多くの感情を表現する言葉として幅広く使われていて、ハワイの文化やコミュニケーションにおいて重要な役割を果たしています。

ALOHAの5文字に込められた意味とは?

アロハ(ALOHA)をもっと理解するうえで知っておきたいのが、ALOHAの5文字にもそれぞれ意味があるということです。

ALOHA5文字の意味

  • A (Akahai アカハイ) 優しさ
  • L (Lokahi ロカヒ)協調性・調和
  • O (Olu’olu オルオル) 心地よさ・思いやり
  • H (Ha’aHa’a ハアハア) 謙虚さ
  • A (Ahonui アホヌイ) 忍耐

 

「優しさ」「協調性」「思いやり」「謙虚さ」「忍耐」

これらの5つの文字の意味を知ると、ハワイの人たちが大切にしてきたものが、なんだか私たち日本人に通じるものがあるように感じませんか?

日本人の価値観に近い部分があるからこそ、私たちは今も昔も自然とハワイに惹かれるのかもしれませんね。

ハワイ州法で「アロハ」を定義!?

ハワイにとって「アロハ」が大切なものと分かる証拠のひとつとして、ハワイ州の法律「ハワイ州法」で「アロハ」(正確には「アロハ スピリット」)が公式に定義がされていることがあります。

Aloha Spirit

「アロハ・スピリット」とは、一人一人の心の中にある心と心の調整です。それは一人ひとりを真我へと導きます。一人一人が考えて、他の人に良い感情を伝えなければなりません。
(以下省略)

ハワイ法典第5-7.5節より

 

ハワイ州の公共施設や公式イベントでは、この法律に基づいてアロハの意味や価値を強調する取り組みが行われていて、またハワイの学校や教育機関でも、アロハについての教育が進められています。

ハワイの文化の一部としてアロハを大切に守り継いでいきたいという思いがよく分かりますよね。

手の向きによって異なるアロハのポーズ(ハンドサイン)

ハワイで「アロハ~!」と言うときに一緒に使われることが多いのが、アロハのハンドサインです。

手をグーに握り、そこから親指と小指を立てれば完成ですが、そのまま左右にフリフリして使ってもOK!

でも実はこのハンドサイン、手の向きによって意味が異なるってご存じでしょうか?

手の甲を相手に向ける:シャカ

相手側に手の甲を向けるハンドサインはシャカ(shaka)と呼ばれています。

シャカ

 

シャカには相手を励ましたり元気づける場合によく使われていて

  • 頑張ろう!
  • 元気?
  • 大丈夫?

といった意味があります。

また写真を撮るときのキメポーズとして、ピースサイン(Vサイン)の代わりに使われることもよくあります。

手のひらを向ける:ハングルース

相手側に手のひらを向けるハンドサインはハングルース(hang loose)と呼ばれています。

ハングルース

 

ハングルースは挨拶感謝を伝える場合によく使われていて

  • こんにちは
  • おはよう
  • ありがとう
  • じゃあね

などの意味があります。

 

たとえば車の運転中に、道を譲ってくれた車に対して窓からスッとハングルースのハンドサインを出してお礼を伝えます。

また言葉では伝えづらいサーフィン中のコミュニケーション手段として、サーファーの間でもよく使われています。

まとめ

ハワイの言葉「アロハ」には、挨拶だけでなく愛情や尊敬、平和などを表現する特別な意味があることがわかりました。

そしてハワイ州法でも公式に定義され、文化の重要な一部として大切にされています。

 

最後に「ALOHA」が「さようなら」の意味で使われているハワイの民謡「アロハ・オエ(Aloha ʻOe)」をご紹介しておきます。

ウクレレでもよく演奏される「アロハ・オエ」は、ハワイ王国最後の君主となったリリウオカラニ女王が作詞した愛と別れを表現したハワイの歌です。

音楽の才能に恵まれたリリウオカラニ女王は生涯で100曲以上の作品を残したと言われていますが「アロハ・オエ(Aloha ʻOe)」はその中でもっとも愛されている名曲です。

パラ子パラ子

私も大好きな曲です

Aloha ʻOe(アロハ・オエ)より抜粋

Aloha ʻoe, aloha ʻoe
E ke onaona noho i ka lipo
A fond embrace a hoʻi aʻe au
Until we meet again

さようなら貴方 さようなら貴方
木陰にたたずむ素敵な人
別れの前に優しい抱擁を
また会えるその時まで

出典:世界の民謡・童謡