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「ESTA Expiration Warning」というメールの意味は何?
ある日、パラ子あてにESTA Expiration Warningというタイトルの英文メールが届きました。
「Warning(注意)」なんて書かれていると、一瞬ドキッとしてしまいますよね。
そのうえ、発信元No-monitor@cbp.dhs.govがとなっており、心当たりがないメアドだったので、これは何かの怪しいメールかな?と初めは疑ってしまいました。
ただ「ESTA」という単語には心当たりがあったので、恐る恐るメールを開いて内容を確認してみると・・・本物のESTA(エスタ)(正確には「CBP」=ESTAを統括している米国国土安全保障省 税関・国境取締局)からのメールでした!
Expirationとは期限などが「満了する」という意味で、つまりこのメールはESTAの期限切れの「Warning(注意)」のために送られてきたのでした。
今回はこのメールに書いてある内容や、メールが届いたらどうすればいいのか?などについてご案内します。
そもそもESTA(エスタ)ってなんだっけ?
ESTA(エスタ)とはアメリカにビザ(査証)がなくても入国できる「ビザ免除プログラム用の電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization)」のことです。
ビザ無しで90日以内の旅行およびビジネスで米国に入国する人は必ず取得することになっています。
取得方法としては、自分でインターネットから公式サイトにアクセスして行う方法(21ドル/クレジットカード決済のみ)のほか、旅行代理店などに手数料を払って取得代行をしてもらうことも可能です。
ESTAの有効期限は「申請から2年」または「パスポートの有効期限まで」のいずれか早い方となります。
たとえば、ESTA自体の有効期限が2021年3月でも、パスポートの有効期限が2020年12月なら、ESTAも2020年12月で失効となります。
ESTAの有効期限切れ予告がなぜ届いたのか?
ESTAの申請時には必ず自分のメールアドレスを登録します。
そして、そのときに申請したESTAの期限が近付くと、登録したメールアドレス宛に有効期限が間近である旨の連絡をESTA(CBP)が送ってくれるようです。
それが「ESTA Expiration Warning」というタイトルのメールだったのです。
ただ2年近くも前に申請したものなんて、すっかり忘れてしまっている場合も少なくないですよね。
だからこそ、突然のメールにドキッとしてしまいます。
でも、これは期限切れの予告としてESTAがわざわざ「親切」に送ってくれたメールなので、まずはご安心くださいね。
ちなみに差出人のメールアドレスは、以前は「no-reply@cbp.dhs.gov」でしたが、現在は「No-monitor@cbp.dhs.gov」に変わっているようです。
最近ESTAを再申請したのにメールが届いたら?
「最近ESTAを再申請したばかりなのに、有効期限切れ予告のメールが届いた。」
という話をたまに耳にします。
再申請したばかりなら有効期限は2年近く後のはずなのになぜ?と不安になってしまいますが、これはCBP(ESTAの統括機関)がエスタの申請番号(16ケタの番号)ごとに管理しているために起こる事例です。
つまり前回その人が申請した番号と、今回新たに申請した番号とが結び付いていないため、前回の申請番号に対してメールが送信されてきたと考えられます。
新たに最近ESTAを申請していれば当然そちらの期限の方が有効となりますので、もしメールが届いても無視して問題ありません。
それでも不安であればこちらの方法でESTAの有効期限を確認しておくと良いと思います。
ESTAから届いたメールの内容と日本語訳
それではESTA(CBP)から届いたメールの原文と、その日本語訳をご案内します。
<ESTAからのメール原文>
ESTA Expiration Warning <No-monitor@cbp.dhs.gov>
ATTENTION!
The travel authorization submitted on Apr 9, 2018 via ESTA will expire within the next 30 days.
It is not possible to extend or renew a current ESTA travel authorization.
You will need to apply for a new ESTA travel authorization. Please reapply at https://esta.cbp.dhs.gov if travel to the United States is intended in the near future.
If there are 30 or more days left on the old authorization you will receive a warning message during the application and be asked if you wish to proceed.
E-mail Security: If you are concerned about clicking the above link, ESTA can be accessed by typing https://esta.cbp.dhs.gov in the address bar of your browser.
そしてこちらが日本語訳となります。わかりやすいように多少意訳しました。
エスタ期限失効の予告 <No-monitor@cbp.dhs.gov>
お知らせします!
ESTAにて2018年4月9日に提示された旅行認可は30日以内に終了します。
現在のESTAの旅行認可は延長または更新することができません。
あなたは、新しいESTAの旅行認可を申し込む必要があります。
アメリカ合衆国への旅行を近々考えているなら、https://esta.cbp.dhs.govで再度ESTAの申請をしてください。
仮に前のESTAの認可が30日以上残っている場合は、新しいESTAの申請中に警告メッセージが出て、申請を続けるかどうか尋ねられます。
e-mailのセキュリティ:もしあなたが上記のリンクをクリックすることが心配なら、あなたのブラウザーのアドレス・バーでhttps://esta.cbp.dhs.govを入力することによりESTAにアクセスできます。
というわけです。
よくよく読めば
「あぁ、そうですか。知らせてくれてありがとう!」
と思うような内容ですが、それにしてもESTA Expiration Warningというタイトルだけは心臓に悪いのでもっと工夫してくれればいいのに・・・と思ってしまいました。
結局、このメールが届いたらどうすればいいのか?
このメールを受け取って一番気になるのは、
「結局、自分はどうすればいいの?」
ということですよね。
それは今の自分の状況によって次のどちらかになります。
1. 近々米国(ハワイ含む)へ行く予定がある場合
⇒ あらためてESTAの申請を行う必要があります
過去に取得したESTAの有効期限を延長したり、更新したりすることはできませんので、前回申請したときと同じように初めから申請手続きを行います。
また特に再申請だからといって料金の優遇などはないので、普通にイチから申請手続きを行います。
2. 近々米国(ハワイ含む)へ行く予定がない場合
⇒ 今すぐは何もしなてくてOKです
また米国(ハワイ含む)に行く予定ができたときに、あらためてESTAの申請を行えばOKですので、今すぐに何かをする必要はありません。
エスタを申請するときの注意
最近、ESTAの公式サイトを装った代行サービスのサイトやフィッシングサイト(偽サイト・詐欺サイト)が横行しているようです。
公式サイトだと思い込んで、フィッシングサイトから申請してしまうと、法外な金額を請求されてしまうだけでなく、決済時に入力したクレジットカード情報を悪用されてしまう恐れも・・・!
くれぐれも偽サイトから申請を行わないようにご注意ください。
なお、公式サイトと偽サイトの見分け方や、ESTAの申請方法などについてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
まとめ
差出人:No-monitor@cbp.dhs.gov
件名:ESTA Expiration Warning
というメールがある日突然届いても心配する必要はありません。
これはESTAを統括している米国国土安全保障省 税関・国境取締局(CBP)から届いたもので、
2年近く前にビザ無しで米国(ハワイ含む)へ渡航するためにあなたが申請したESTA(エスタ)の有効期限が、間もなく(30日以内)に切れるというお知らせメールとなっています。
ESTAの有効期限延長や更新はできないため、近々米国(ハワイ含む)へ行く予定があれば、再度申請する必要がありますが、
当面米国(ハワイ含む)へ行く予定がなければ、次に予定ができたときにあらためてESTAを申請すればOKです。
またESTAは公式サイト(https://esta.cbp.dhs.gov)から申請すれば21ドルで済みますが、公式サイトを装った代行サイトや偽サイト(フィッシングサイト)もあるので注意が必要です。
それではこれからも楽しい海外旅行をどうぞ!!
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