オアフの便利な足「ザ・バス」を乗りこなして、もっとアクティブに!

私たち観光客がワイキキ滞在中に利用できる移動手段には、タクシー、レンタカー、トロリー、そして路線バスのザ・バス(TheBus)があります。

ザ・バス(TheBus)は、オアフ島内で107路線・約4,200のバス停で運行されているホノルル市の公営バスです。

こちらの黄色いデザインの車体が目印です。

ココヘッド行きのザバス

 

ザ・バスはローカルの方々の大切な移動手段であるとともに、その便利さと安さから観光客にも多く利用されています。

ワイキキからちょっと離れたローカルタウンのカイルアやダイヤモンドヘッド、ココヘッドトレイル、シーライフパークなどにもザ・バスで行くことができます。

今回は、慣れるまではちょっぴりコツがいるけれど、観光トロリーよりも運行範囲が広く、早く移動できるハワイの便利な路線バスザ・バス(TheBus)の基本的な使い方をご案内します。



 

ザ・バスの現金料金はいくら?

1回(片道)料金は大人$3

ザ・バスの料金は前払いとなっており、1回(片道)の料金は次のとおりです。

※2022年7月から値上げとなりました

ザ・バスの料金(現金/1回あたり)
対象 年齢 現金運賃(1回)
大人(Adult) 18~64歳 $3
青年(Youth)※1 6~17歳 $1.50
子ども(Child)※2 5歳以下 無料

※1 年齢を証明できるもの(パスポートなど)の提示が必要
※2 運賃を支払ったお客様が同乗者として付き添い、お子様が1人分の座席を利用しない場合

あくまでも「1回=3ドル」なので、ほんの数キロの距離でも、数十キロの距離でも一律上記の料金です。

お釣りが出ない!

実はザ・バスにはお釣りが出る仕組みがありません。

車内に両替機もありませんので、乗る前に$3分の小銭を用意しておき、乗車時にはピッタリの金額で料金箱に入れるようにします。

ただし「大人2人で合計6」といったまとめ払いはOKです。

HOLOカード(ホロカード)が登場!

2021年7月からハワイ初の交通系ICカードHOLOカード(ホロカード)が本格導入されました。

ハワイ滞在中に何度もThe Busを利用する予定があるなら、お釣りが出ない現金よりも、便利なホロカードの利用がおすすめです。

写真は大人用(Adult)のものですが、青年用(Youth)、シニア用(Senior)などのカードもあります。

HOLOカード(ハワイ)

HOLOカードの使い方

HOLOカードを利用するには、まずは「HOLOカード」をお店で購入します。

カードの値段は1枚$2(2022年7月確認時点)となっていますが、$3以上の入金(チャージ)が必要となります。

ワイキキ周辺なら、一部のABCストアやクヒオ通りのショップ「デュークス・レーン・マーケット&イータリー(Dukes Lane Market & Eatery)」などで購入できます。

公式サイトにカードを購入できる場所が載っていますので確認してみてください。

チャージする

次に公式サイトでアカウントを作成します。

アカウントを作成すると、オンラインでクレジットカード払いでチャージ(入金)ができるようになります。

乗車時にタップ

使い方は簡単!日本のSuicaやICOCAなどと同様、こちらのカードリーダーにかざすだけでOKとなります。

ホロカード(ザバス TheBus)

HOLOカード利用時の料金は?

HOLOカード利用時の運賃は次のとおりです。

ザ・バスの料金(HOLOカード利用時)
対象 年齢 カード払い運賃
(2時間半以内の乗り換えは無料)
一日の最大運賃
(=ワンデーパス)
大人(Adult) 18~64歳 $3 $7.50
シニア(Senior)※1 65歳~ $1.25 $3
青年(Youth) 6~17歳 $1.50 $3.75
子ども(Child)※2 5歳以下 無料 無料

※1 HOLOカード提示必須
※2 運賃を支払ったお客様が同乗者として付き添い、お子様が1人分の座席を利用しない場合

同じ日に2回以上乗車すると、自動的にワンデーパス料金となるようです。

その他の運賃はこちら(公式サイトPDF)

ザ・バスの基礎知識

ザ・バスの実際の乗り方をご案内する前に、ザ・バスに関して知っておいていただきたい基本情報からご紹介してまいります。

ザ・バスには番号がある

日本の路線バスにも「○○系統」といったバスの番号がありますが、ザ・バスにも同様に番号があり、バスの前方には番号と行き先が表示されています。

ザバス(5番 マノアバレー)

バス停にはさまざまな番号のザ・バスがやってきますので、間違って乗ってしまわないよう十分ご注意ください。

バス停を見つけよう

ワイキキ周辺のザ・バスの主要道路はビーチ沿いのカラカウア通りより1本山側にあるクヒオ通りとなります。

通り沿いにはこのような感じのバス停が立っており、停車するバスの番号が表示されています(「Routes」という部分)。

バスを待つ場合は、自分が乗りたいバスの番号がバス停に表示されていることを必ず確認しましょう。

ザバスのバス停

バス停には「海側」「山側」がある

ワイキキ周辺のバス停の場所を示す場合によく

「クヒオ通り山側バス停」

「クヒオ通り海側バス停」

と言った表現をします。

 

ガイドブックなどでもこの表現を見かけることがあるかもしれませんね。

これは、日本の鉄道で言う「上り」「下り」のようなものなのですが、ハワイではワイキキビーチ側のバス停を「海側」と呼び、その反対側にあるバス停を「山側」と呼びます。

なおハワイでは車は右側通行ですので、海側の道路を走るバスは東(ダイヤモンドヘッド方向)に進み、山側の道路を走るは西(アラモアナセンター方向)に進みます。

イメージ的にはこんな感じです。

山側海側

※ワイキキのすぐ横の道(カラカウア通り)のように見えますが、カラカウア通りは海側を東に進む一方通行となっており、実際のバスの主要道路はクヒオ通りです。

 

日本人の場合、ついいつものクセでバスが左に進むと思い込んでしまいますが、ハワイのバスは右に進みます。

海側と山側を間違えるとまったく逆の方向に向かってしまいますのでくれぐれもご注意くださいね。

 

たとえば

・クヒオ通りからアラモアナセンター方面に行きたい場合 → 山側バス停から乗る

・クヒオ通りからダイヤモンドヘッド方面に行きたい場合 → 海側バス停から乗る

となります。

ザ・バスの乗り方・降り方

さていよいよ具体的なザ・バスの利用方法をご案内してまいります。

乗る前の下調べが肝心です

ザ・バスで出かける場合は、あらかじめ

「自分が行きたい場所に行くためには何番のバスに乗ってどのバス停で降りるのか?」

を調べておくと確実です。

 

私たちはGoogleマップを大いに活用しており、Wi-Fiにつなげて見ながら移動しています。

Wi-Fiに常時接続できない場合は、接続したときにスマホ画面のキャプチャを撮っておくといいですよ!

ザバス グーグルマップキャプチャ

 

なおWi-Fiルーターは1日数百円からレンタルできますので、ハワイでアクティブに過ごすなら日本で借りていくことを断然おすすめします!

ハワイ旅行でレンタルWi-Fi(ワイファイ)は必要?|アロハデータがおすすめな理由

ザ・バスの乗り方

1. 前から乗車する

バス停に乗りたい番号のバスが来たら、前のドアから乗車します。

ザ・バス20番(ホノルル空港からワイキキ)

 

このとき、もし降りる方がいる場合は、そちらが優先となります。

これは日本の電車やバスのルールと同じですよね。

2. 料金を支払う

料金は前払いとなっていますので、1回のみ現金で乗車する場合はドライバーさんの横にある料金箱に料金を入れるます。

お札とコインでは入れる場所が異なりますので表示をよく見て入れてください。

またドライバーさんはお金を触ってはいけないルールになっていますので、必ず料金箱に直接入れるようにします。

HOLOカードの場合はタップして乗ればOKです。



ザ・バスの降り方

1. 電光掲示板&アナウンスを確認する

ザ・バスでは、日本と同様に次に停車するバス停が近づいてくると、正面の電光掲示板にバス停の名前が表示されて、同時にバス停の名前が英語でアナウンスされます。

ザバスのバス停表示

2. 停車のリクエストをする

自分が降りたいバス停がアナウンス(英語)されたら、日本のバスと同じように停車をリクエストします。

実はザ・バスは、古い車両と新しい車両が運行しており、どちらの車両なのかによってその方法が異なりますので、その車両に合った方法でリクエストします。

古いタイプの車両の場合

窓側にあるロープを下に引きます。

ザバスの降車ロープ

新しいタイプの車両の場合

手すりに設置された「STOP」ボタンを押します。

これは日本で見かけるものとほぼ同じようなイメージです。

ザバス降車ボタン

3. 「STOP REQUESTED」というアナウンスが流れる

停車のリクエストが受け付けられると「STOP REQUESTED(ストップ・リクエステッド)」というアナウンスが流れます。

日本で言う「次、止まります」ですね。

また正面の電光掲示板にこのように表示がされ、次のバス停で停車されることが確認できます。

ザバスの降車サイン

4. バスを降りる

目的のバス停に着いたらバスを降りますが、降車は前方と中央(あるいは後方)どちらでも利用できます。

ただし、日本のような自動ドアではありませんので自分が先頭で降車するときは、ドアを軽く手で押して開きます。

ハワイのザバスの降り方

ザ・バスはアプリの活用がおすすめ

Googleマップがやっぱり便利です

私たちがハワイ滞在中に一番活用しているアプリがGoogleマップです。

もちろん、パソコンでGoogleマップのウェブサイトを見てもOK!

たとえば、スマホでGoogleマップを起動してWi-Fiに接続しながらバスに乗っていると、カーナビのように現在地がどんどん動いていきます。

 

そしてGoogleマップをずっと見ていれば、「そろそろ目的地が近づいてきたな!」と降車する心の準備ができるのです。

これはかなり便利な方法なので、本当におすすめですよ!

さらにGoogleマップが素晴らしいと思うところがもうひとつ!それは、目的地までどの番号のバスにどこから何時に乗ってどこで降りれば良いか?を調べられる点です。

 

はじめにGoogleマップの基本的な使い方を知っておく必要がありますが、たとえば「ワイキキ」方面から「アラモアナセンター」に行きたいなら、まずはGoogleマップを開いて現在地を表示し「ルート・乗換」をクリックして、出発地と、目的地を入力します。

初めての場合は難しく感じてしまうかも知れませんが、慣れてしまえば、この方法がザ・バスのルートを調べるのに一番便利なのです。

専用アプリ「Da Bus2(ダバス2)も便利

ザ・バスには、バスの利用者専用アプリ「Da Bus2」が用意されています。

dabus2の画面イメージ

 

このアプリでは、近くのバス停を探したり、GPSを使ったリアルなバスの到着予定時刻を確認したり、バスの路線を調べたりできます。

日本語にも対応しているのがうれしいですね!

このアプリ、ローカルの方は必ずと言っていいほど活用しているようで、私たちがアラモアナセンターでちょっと遅れているザ・バスを待っていたら、親切なローカルの方が到着予定時刻を調べて教えてくれました。

iPhone用アプリ アンドロイド用アプリ

ザ・バスに乗る時の注意点

とっても便利なオアフの交通機関であるザ・バスですが、いくつか注意点があるので確認しておいてください。

スーツケースなど大きな荷物は持ち込めない

スーツケースとバックパック

ホノルル空港からホテルまでの足に使っちゃおう・・・と思ったとき、ネックとなるのがスーツケースです。

実はザ・バスには大きな荷物は持ち込めません。

ザ・バスの規約では、持ち込み可能な手荷物のサイズは、22×24×9インチ(約55×35×22cm)となっているからです。

 

このためスーツケースなどの大きな荷物を持っている場合は、ザ・バスではワイキキまで行くことができないのです。

スーツケースを持っていて、空港送迎付きツアーではない場合、ホノルル空港からホテルまでは、タクシーやシャトルバスなどを利用するようになります。

ハワイのホノルル空港からワイキキへの送迎手段比較|タクシー・シャトルバス・リムジン

よく遅れてくる

日本の路線バスは、時刻表どおりに本当にきちんと運行してますよね。

ザ・バスの場合も、時刻表(公式サイト/英語のみ)は一応あるのですが、道路の渋滞や乗降者が多い場合などにはよく遅れてきます。

反対に早めにやってきても、乗る人が誰もいなければ予定時刻前でもスーッとバス停を通過してしてしまうこともあります。

おおらかなハワイらしいというかなんというか・・・。苦笑

 

そのため、あまり本数が多くない路線の場合は、バス停はちょっと早めに行って待っていることをおすすめします。

でもそんなときこそ、さきほどのDaBus2アプリでリアルな到着予定時刻を確認すると便利ですね!



冷房が効きすぎていることが多い

ザ・バスに限りませんが、ハワイでは乗り物や建物で冷房が効きすぎていることが非常に多いです。

特にザ・バスで長距離移動する場合は、寒さを我慢して乗っていると風邪をひきかねませんので、カーディガンなど1枚長袖の上着をお持ちになることをおすすめします。

おまけ:いろんなザ・バス

ザ・バスは黄色いラインの一般的な車両のほか、ハワイのシンボル「虹」が描かれた美しいデザイン車体もあります。

レインボーザバス
レインボーデザインのザ・バス
長いザバス
長~いザバス

 

さてどんなザ・バスがやってくるか、楽しみですね♪

ザ・バスは慣れるまではちょっとコツがいりますが、うまく活用できるようになったら、それはハワイ上級者にまた一歩近づいた証拠です!

ぜひどんどん活用してますますハワイを楽しんでください。